猿でも分かる文章を書くな!誰も知らないライティングの罠
ライティングの教科書では
・小学生でも分かるように
・猿でも理解できる内容で
と教えられるけど
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実はコレ、ぜんっぜん嘘です!
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罠に引っかかってるよ…
例えを出すね
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レベル1
トイレでお化けを見ました
とても怖かったです
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あえて小学生っぽい文章
夏休みの作文か?笑
確かに猿でも分かるよ
でも、ただの事実を並べただけ
”全く「怖さ」が伝わってこない”
わかりやすい文章を目指して
こんなライティングをしてたら
誰も読んでくれない
そこで
「もっと具体的に!」
「読者に情報を与えて!」
とライティングを学んだ人が書くと
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レベル2
トイレでお化けを見ました
結構小さくて細かったです
髪が長く怖い顔でした
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まだまだダメ
抽象度が高い
形容詞(小さい・細い・怖い)
をなるべく使わない方がいいね
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レベル3
トイレでお化けを見ました
身長は150cmくらい
幅は60cmくらい
髪の長さは100cmくらいでした
着ている服は白色でした
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いや、抽象度は下がったんだけど
それは描写じゃなくて説明なんだよね〜
読者の感情を動かすのは
「描写=イメージ」
比喩とか五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)
で描写するだけでイメージが変わる!!
以上を踏まえて
劇場型ライティングで
怖さを伝える描写をするとこうなる
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トイレで用を足していた時のことです
いきなり背筋にツンっと冷たい水を
かけられたようなゾッとした感覚に襲われました
何かの気配を感じ、恐る恐る静かに振り返ると
すぐ真後ろに飢餓で苦しむ子供のように細く
小柄な女が音もなく立っていました
その白い顔の中心にある血を舐めた後のような
赤い色の唇がニヤッと笑いの形を作ったその時
生臭い息が僕の顔にかかりました
その瞬間、僕は卒倒してしまい…
目を覚ました時に「お化け」に会ったと
気付いたんです
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どう?
レベル1〜3に比べて怖いでしょ?
五感を描写して読者にイメージさせる
「細い」「赤い」などの情報は
直接そのまま言うのではなく
・飢餓で苦しむ子供のように細い
・血を舐めた後のように赤い
と、具体的に描写する
分かりやすく、具体的にという
ライティングの基本テクニックは
もちろん必要なんだけど
そのまま書いちゃうと
読者の感情を動かせない罠にハマるから
”五感に訴える描写”
これだけ意識して伝えると良いよ!