寂れた商店街。ある店の行く末…
「この寂れた商店街の一角で
どうやって生計立ててるんだろ?」
絶対に地元のマダム(おばあちゃん)
しか行かんやろって洋服屋があってね。
店頭の売り出し商品が
・エプロン
・靴下
・下着
なのね。
単価も数百円でやっすいやつ
だけど潰れずに40年も生きてる笑
そのカラクリが凄くってさ…
普通に考えれば経営破綻だよね?
単価は安いし人件費はかかるし、
光熱費、店舗家賃や固定費が毎月重たいし。
シャッター街のマダムを相手にしてたって
おそらく1日数千円の利益だと思う。
嫁とこの店の前を通るたびに
「いつも暇そうやんなー」
「よう潰れんよなぁ。」
「金持ちの趣味でやってんのかなぁ。」
なんて、勝手なこと言ってたわけ。
で、嫁の妹が近くの小学校に勤めてて
そこからの情報なんだけど、
その店の経営のカラクリを教えてもらった。
「じぃつわぁ これ絶対誰にも言わないでくださいよ〜」
by井上小公造
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ゴッツイ太客を持っていた
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って話なんです。
どうやら、
その近辺の小学校から中学校で使う
・体操服
・制服
・上履き
など、あらゆる学校関連の用具を
一手に引き受けていて
それでボロ儲けしてるってことらしい。
学校って、毎年新入生が入るでしょ?
だから、新たな顧客が生まれるってことと
消耗品だからリピートも必ず起きる。
さらに、近くに同じような洋服店がないから
価格競争に巻き込まれずに
単価を維持できる。
さらに、PTAとも繋がりがあるから
【〇〇を頼むなら〇〇屋】
ってしきたりが変わらないんだって。
”近隣の学校=太客”
の構図が出来上がってたってこと!
いやぁ意外でした。
そんなカラクリがあるとはね〜
・ビジネス視点
・経営視点
・マーケティング視点
で物事を捉えると
身近な商店街にも面白い事例があるもんだね!
その話を聞いてから、
嫁とその店の前を通るたび
「あの店長、絶対にウハウハやな。」
「暇そうやけど呑気なもんやで。」
なんて言いながら眺めてます笑
ビジネス観点から見ると
「仕組みを作る」と捉えれば
・集客→学校
・教育→なくてもいける
・販売→勝手に売れる
という恐ろしい手法なわけ。
何もしなくたって、
勝手に人が集まって、
勝手に売上が立つ構造になってるから。
大事なのは、
最初にこの店がそこに着目した点と
・競合がいない
・市場がそこにある
・LTVが上がる構造
を作り上げたってこと。
じゃあ、
こういうビジネス視点で
自分の運用を振り返った時に、
どういう戦略を取ればいいか?
って深掘りしていくのが
学んでいて楽しいところですね〜